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【株式会社さつき電気商会】書籍 「挑戦者の流儀」に、さつき電気商会の服部勝行が紹介されました。

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誰も触れない古い仕事を扱える強み

うちは工場の電気工事を主軸にしています。工場というのは、古い電気設備を長く使っているところが多いんです。そのため修理や交換をしたいと思っても、古い設備をいじれる電気屋がいない。平成の仕事で育った職人は、昭和の仕事に手を付けられない、というわけです。

どこかに古い設備を扱える電気屋はいないか……というところから、うちに話が回ってきた。最初のきっかけは、そんなところでした。そこから先はお客さん同士の口コミで広がって、仕事が増えていった、という流れです。

こういう仕事は、これからもっと増えると思います。まだまだ多くのニーズが眠っている。その状況では、古い仕事でもこなせる技術と経験は、うちの強みです。

修業時代、古い職人から受けた多くの教え

父の会社に入ってしばらくは、知り合いの会社に電気工事の応援に出向くことがよくありました。その会社にはいかにも頑固者の年寄りの職人がいまして、やたらと口やかましいものだから、誰も一緒になりたがらないんです。ですからたいてい私が、その職人と組んで現場に出ていました。当時の私はまだ「道具持ち」の扱いでしたが。

まあ確かにやかましく言われました。失敗すれば、えらい剣幕で怒鳴られますし。でもいろいろなことを教えてくれました。その人と組んでやる仕事は他の人にはできない、古い仕事や難しい仕事ばかりだったんです。現場に入るとてきぱきと手を動かしながら、「この形式はここが大事なんだ」などと、一つ一つ教えてくれたものです。そして最後に「次は、お前がやるんだぞ」と言われる。その繰り返しの中で、ずいぶん多くのことを教わりました。ああいう古いタイプの職人も、今ではすっかり見なくなりました。

教えることは、自分の仕事を譲り渡すこと

技術の継承と断絶ということが、いろいろな業界でいわれていますよね。教える側にも教わる側にも、それぞれ言い分はあるんでしょうが、理由のひとつとしては「教える側が、教える技術を持っていない」ということは言えると思います。だったら「教える技術を持っている人」が教師役をすればいい。私はそういうやり方をとっています。

技術を教えるということは、自分の仕事を譲り渡すことなんです。たとえば下っ端の見習い職人が、先輩である若手の仕事を見て覚え、腕を上げる。すると若手は自分の仕事を見習いに譲り、代わりにベテランの仕事を見て覚え、腕を磨く。

管理部門でも同じです。上に行きたいと思うなら、係長は課長の仕事を覚え、課長は部長の仕事を覚えようとする。だから上にいる人間がいつまでもそのポジションに固執すると、下の者が上がってこれず、組織の成長が止まってしまう。これはいけません。

今回のコロナ騒動で現場が止まって暇ができたところで、私の仕事を全部、部下に振ってみたんです。当然、部下は本来の仕事がありますから手一杯になり、これまでやっていた仕事を、さらに下に振ることになる。そうして、組織の成長のきっかけ作りにしました。その成果は遠からず表れるでしょう。

使えるものはなんでも使い、安全性と効率化を目指す

私が現場に入った頃と違って、今は現場作業用の便利な道具や資材がたくさんあります。「私の現場時代にも、こんなものがあったらなあ」と感じることも多いです。こうした道具は作業の負担を軽くしてくれるので、安全性を高めたり、作業を効率化したりといった効果が見込めます。だったらどんどん使おう、と社員にも言っています。中には高価なものもありますが、それ以上の結果を得られるならそのほうが良いでしょう。

昔は配線の這わせ方や接続部分の収まりなど、「いかにきれいに仕上げるか」ということにも気を配ったものです。いかに見た目を美しくするか……という。そのために簡素な道具や資材を使い、細かな手作業で時間をかけて行う場面も多くありました。しかし丁寧に見栄えを良くするのは前提としても、電気屋が芸術家のようなセンスを云々したところで、何の意味がありますか。安全性と機能性が充分以上に確保されるなら、便利な道具や資材を使って早く終わらせたほうがいい。こだわるべきところはそこではないでしょう。

最悪の時代を知ればこそ、準備は怠りなく

私が社会に出たのはバブル崩壊のあと、就職氷河期のまっただ中でした。就職先が見つからず、そのまま父の会社に入ったのですが、経営は不安定で、さらに追い打ちをかけるようにリーマンショックです。あの頃がいちばん貧乏で、苦しい時代でした。

でもさすがにあれだけ辛い思いをしてしまうと、覚悟も決まります。そして何があっても動じない様に、準備しておこう、ということになります。

実際にはその後も次々と……東日本大震災があり今回のコロナ騒動があり、そのたびに大変な状況に陥りつつも、回復に迎えたことは幸いでした。今では資金の余裕もできてきましたし、何よりも楽しく仕事ができることがありがたいと感じています。

社員が胸を張って誇れる会社に

私が目指していることを一つ上げるとすれば「社員満足日本一の電気工事屋」です。

満足というのは、心身両面で満ち足りてこそ成り立つものです。いくら高い給料を取っていても、自分の仕事にプライドが持てず、会社や同僚に愛情を感じないのでは、満足とはいえません。逆もしかりです。この両方を一定以上のレベルに保つのは簡単ではありませんが、それこそ経営者のやるべきことでしょう。

社員が、自分の家族に誇れる会社。若い者であれば、同窓会に出た時に自慢できるな会社。規模の大小は別として、そんな会社にしたいというのが大きな目標です。

そのためには私自身が、もっと勉強しながら変わっていかないといけないと思っています。これだけ情報があふれている世界ですが、中には嘘やデマもある。玉石混淆です。情報に踊らされることなく、自分の考えが間違っていることもあり得るということも念頭に置いて、一歩一歩、歩みを進めていこうと思っています。

 

さつき電気商会

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